4月29日 SGP名古屋大会観戦記

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SGPが久々に興行を行う。しかも、メインでロビンvsダダとくれば行かざるを得ない。とは言え、金は無い(笑)。てな訳で、去年に続いて、鈍行で名古屋へ。朝の5時前に家を出て、電車を乗り継ぎ、名古屋に着いたのは12時19分。ざっと、7時間か。まぁ、田舎に帰る時には、9時間位乗る事もある訳で、それに比べればたいした事はない。でも、ちょっと寝不足。
名古屋の地下街で、味噌煮込みきしめんを食った後、地下鉄で中村日赤駅へ。そこから中村スポーツセンターへは歩いて10分程。それにしても、通行人が少ないなぁ。ポスターも貼ってないし。

会場の中村スポーツセンターは、新しそうで綺麗な会場。会場内はかなり広く大田区体育館を一回り小さくした様な感じかな。2階席も5列位あった。今回は、会場の半分を使用して、2階は開放せず。椅子席は四方に5列。指定Bはやはり4列目と5列目だった。会場内には、ロビングッズや、IWA格闘志塾グッズを売るテーブルの他にも、健康器具や、Tシャツ等を販売するテーブルも。で、IWA格闘志塾グッズテーブルでは、五郎ちゃんと二瓶組長が並んで座ってTシャツ&ビデオを売っている。敵対していた筈なのに、和解したのだろうか?謎だ。しかし、これが壮大なるフィナーレに向けての伏線である事に誰も気が付いていなかったのだ(笑)。気づいてれば、写真撮ってたのになぁ。

第1試合 ○野沢一茂、マスク・ド・ファルコン(16分位 ラ・マヒストラル)
×佐々木貢、高木三四郎

当初、パンフレットには、野沢一茂vs高木三四郎のDDT頂上対決となっていたのだが、直前にタッグに変更になった模様。この試合では、私の印象に一番残ったのは、IWA格闘志塾の唯一の若手である佐々木貢。ドロップキックを主体とした戦い方は若手らしくって良い。そのドロップキックも伸びがあってなかなか。今後期待できるのでは。とかいいながら、写真は野沢のドロップキック。最後は、高木のミサイルキックが佐々木に誤爆。そこを野沢がマヒストラルで丸め込んだ。

第2試合 ファントム船越(ドラゴンスープレックスホールド)×渡辺宏志

今日から、SGP所属になったファントム船越。渡辺との試合は、当然グラウンド中心。初期の新日本の前座の様である。
試合は、ドラゴンスープレックスホールドで、船越の勝ち。写真は、ドラゴンの前に船越が決めたジャパニーズレッグロールクラッチホールド。

第3試合 IWA世界ヘビー級挑戦者決定戦
○レッド・マミー(体固め)×ザ・マミー

いや〜、覚えてないなぁ(笑)。とりあえず、リング上で半周した、くるくるマミーは凄かった。そのまま、溶けてチーズになっちゃうのかと思ったわ。尚、この試合の模様は、こちらでも詳しくお楽しみ頂けます。最後は、変な丸め技でレッドが勝ち。これで、レッド・マミーとザ・マミーの対戦成績は、レッド・マミーの2戦2勝(笑)。
ここで、10分の休憩。その間に、抽選会が行われた。今年の賞品は健康器具とTシャツ。海苔は無かった。その後、うだうだ喋っていると、知らないお客さんから「内輪で盛り上がるのは会場の外でやってくれ、集中して見たいから。」と言われたそうな。パンクラスやバトラーツならともかく、SGPでそんな事を言われるとはビックリ。確かに我々はちょっとうるさかったけど、いつもと比べると半分位だったと思うが。名古屋は厳しいなぁ。でも、次は五郎ちゃんvsレッド・マミーだぞ。そんなに集中する必要あるかな(笑)。でも、その人の意志を尊重して、次の試合は静かに見ようって事に決定。

セミファイナル IWA世界ヘビー級選手権試合
○鶴見五郎(10分位 五郎クラッチ
(?))×レッド・マミー

この日のレッド・マミーは一味違う。グラウンド中心の試合運び。腕固めやチキンウイングアームロック(だったかなぁ?)等で、五郎ちゃんの左腕を中心に攻める。さしずめ、今日のレッドは、サブミッション・マミーだ!さすがに、トップ・オブ・マミーと呼ばれるレッドだけあって、引き出しが多い。これだけ、ランカシャーレスリングが出来るんだったら、五郎ちゃんと一緒に無我に出てもいいんじゃないか。ジャケットマッチルールだったらOKだろう(笑)。しかし、五郎スープレックス2連発で活路を見出した五郎ちゃん。最後は、レッド・マミーの両手両足を決める、初めて見る丸め技でフォール勝ち。この技は五郎クラッチと呼ぶしかあるまい。五郎ちゃんも、引き出しが多かったのだ。

 

さて、セミまでの試合は、どうも、静かな試合が多く、イマイチ乗りが悪い。いつもの格闘志塾の様な爆発的なハチャメチャさに欠けている。ここは、IWA格闘志塾じゃない、SGPだと言われると何も言えないのだが。とにかく、もやもやした気分のまま、メインを迎えるのであった。

メイン IWA世界ミッドヘビー級選手権試合
○ウルトラマン・ロビン(15分位 ウルトラ・ディスティニー)×ダダ2000

いよいよ、ダダ2000(ドスミル)の登場だ。よく考えてみると、ダダ2000は、この試合がデビュー戦。デビュー戦でいきなりタイトルマッチってのは、小川でも為し得なかった快挙だ。馳の場合は、国内デビュー戦だし。そう言えば、この日、名古屋では、ボクシングの世界選手権も行われていた。まさに、この日の名古屋はタイトルマッチデーだったのだ。
さて、ダダ2000の入場ですとコールされたのに、何故か、入場してきたのは、ザ・マミー。マミーとダダは、いつのまに結託したのだろう。暴れまくるマミーの後ろから、静かに入場してくる、ダダ2000。マスクの下は、asicsのウインドブレーカーを着ている。asicsはダダ星でも人気ブランドの様だ(笑)。こうやって、入場してくれば誰だって、このダダが本当のダダだと思うでしょう。ねぇ、普通は。ところが・・・・
私がリング上のみに目をやってると、何やら周りが騒がしい。誰かに肩を叩かれて、指を差された方向を見ると、なんと、二瓶元帥ともう一人のダダが、2階席で両手を挙げてアピールしている。おぉぉ、なんでダダが2人いるんだぁ??1階に降りてきた、元帥とザ・マミーがリング下で抱擁。なんと、二瓶組とミイラが手を組んだのか?素晴らしい。しかも、ダダとも手を組んだ様だし。二瓶組エジプト支部やダダ星支部が出来たって事か(笑)。どんどん勢力拡大していってるなぁ。

さて、リングに上がった二瓶元帥は、マイクを持って「ロビン、俺がTシャツ売ってると思って安心してただろう。約束通り来てやったよ。新幹線乗り遅れちゃってさぁ、タクシー飛ばして来たんだよ。」やはり、伏線だったのかぁ!エヴァ並みの謎かけだ(笑)。
続いて、「おい、ダダ!お前も何か言ってみろ!!」と元帥がダダにマイクを向ける。おぉ、ダダが喋るのか??一体何をアピールするんだ???と、観客一同、固唾を飲んで見守る中、ダダの口から発せられた言葉は・・・・・・・

「ダダ!ダダダダダ!ダダッ!!」

きゃはははははは(爆笑)。す・・・す・・凄すぎる。これがダダ語なのかぁ。素晴らしい。宇宙のマイクに匹敵するマイクアピールだ。それにしても、「ダダ」と喋った途端に会場内大爆笑で、次の「ダダダダダ」は聞こえなかったもんなぁ。こんなやりとりを集中して見るのって難しいよね。てな訳で、ようやく、試合が始まるのだった。

ゴングが鳴っても、リング上には、ダダが2人。ひょっとして、1vs2のハンディキャップマッチになるのか?流石に、レフェリーが注意したら、無口な方のダダはリングを降りた。
試合になると、ダダは一転してオーソドックスなスタイルで戦っていた。
セコンドに付いていた、二瓶元帥は、しょっちゅう、試合にちょっかいを出す。そして、元帥がエプロンに上がって、レフェリーの気をそらしている間に、出たぁ!ダダの入れ替わり戦術だ。首四の字を掛けているダダとダダが入れ替わったのだ。で・・・・・でもぉ。ちょっと待って・・上の左側の写真を見て下さい。ダダはマスクは一緒でもコスチュームは全然違うんですよ。この姿で、入れ替わり戦術をやるってのは、ちょっと無理があるんじゃないかぁ。

・・・・・・・・・と、思っていたのは、観客だけだった(笑)入れ替わったダダを見たレフェリーは、一瞬、考えたが、そのまま試合を続行してしまう(笑)。おーーーーい、何で観客が皆気が付いてるのに、レフェリーだけ気づかないんだぁ。あ、そうか、世界タイトルマッチを裁いているレフェリーって、外見とは裏腹に相当緊張しているのだろう。その為に些細な事を見落としてしまう事は良くあることだ(笑)。ま、大目にみましょう。でも、入れ替わった、無口なダダも会場の雰囲気を察したのか、すぐリング下に降りてしまったのだった。

さて、試合も中盤、ダダは、「ヒュー」と言ってモンキーフリップを出したり、「ブレンバスター!」とアピールしてからブレンバスターにいったりと、ダダ星人らしからぬ、言動をみせる。そして、ダダ優勢のまま、ダダはトップロープに上がり、両手を挙げながら、「ダダッ!ダダ!ダダダダダァー!!」と叫びながら、ギロチンドロップを仕掛けた。しかし、間一髪、ロビンが避けた(なんか、初めてロビンの事を書いた様な気がする)。ここから、ロビンの反撃開始。パワースラム等でダダを攻め込むがカウント2で返されてしまう。そして、「ディスティニー」と叫んで、必殺のウルトラディスティニーが炸裂!!そして、レフェリーはカウント3を数える!!え〜っ、今の2で返してたような気がするけどなぁ。

当然怒った元帥が乱入。元帥に続いて、無口なダダや、マミーに、ファルコンまで乱入。対する、ロビン陣営は、セコンドの渡辺のみ。多勢に無勢だ。ロビンピンチと思ったら、疾風の如く、五郎ちゃんが救援に入って来た。続いて、セコンドにいた高木三四郎も救援に入り、元帥やダダをリング上から追い出す。リング上には、ロビン、鶴見、高木、渡辺の4人が。まさに、SGPのフォーホースメンだ。
さて、こっからが長いんだよな(笑)。記憶違いがあったら、ごめんなさい。

マイクを持った二瓶元帥は。「鶴見さん、一緒にTシャツ売ってたのに、あんまりじゃないですか!」鶴見は「元帥、Tシャツありがとう、でもな。」

「Tシャツと勝負は別なんだよ!」

元帥「鶴見さん、あんた汚いよ!いろんな意味で汚いよ!!」

その後も組長のマイクは続く。二瓶組がターザン後藤と接触を取っている事を公表し、今度の戸塚に梧桐を連れてくると宣言(したと思う)。今後は二瓶組をどんどん大きくしていくとの事。しかし、五郎ちゃんは、このアピールに対して、

「またTシャツ宜しくな。」

ところで、全く出番の無かったロビンは、マミーに対し、「マミー、久しぶりだな。お前の黒い弟に宜しくな」とヒーローらしいところを見せる。で、元帥は、「高木、グラサン返せ!お前ら、ちゃんとパソコン通信読め!!」で締めくくり、マミーと共に勝ち誇って去っていったのだった。

いや〜、メイン最高だったダダ。終わり良ければ全て良しダダよなぁ。でも、次回の戸塚で何事も無かったかの様に五郎ちゃんと組長が並んでTシャツ売ってたら凄いだろうなぁ。